適度に運動する
多汗症は原因も治療の方法も様々であり、根治には汗腺を焼ききるような手術を必要とします。手術はいろいろな意味で負担が重いもので、できれば日常生活の中で効果のある多汗症対策をしたいというのが多くの人の考えではないでしょうか?
多汗症対策のひとつとして、適度な運動の実行というものがあることを皆さんはご存知でしょうか?
運動が発汗を促すというのは、誰でも知っていることですから、「おや?」と思う人がいるかもしれません。しかし、たとえば肥満によって発汗を多くしているようなケースであれば、適度な運動が肥満改善をもたらし、その結果多汗症の改善にもつながるという可能性は大いにありえます。
運動不足の人は乳酸という疲労物質を溜め込みがちになります。実は、この乳酸が汗のにおい、体臭のもととなります。ですから、単純に汗の問題というだけでなく、においのもとを解消するという意味でも適度な運動は必要なのです。ちなみに、過度に運動をしてしまえば、やはり乳酸がたまる結果となりますので「過ぎたるは及ばざるが如し」です。
多汗症に対する運動の効果は、別の面からも考えられます。多汗症に効果があるであろう運動は、運動の中でもマラソンやゆっくりとした長い時間の水泳などの有酸素運動です。有酸素運動はゆっくりとした定期的な「呼吸」を導き、その呼吸は「自律神経」のコントロールを促します。自律神経こそが発汗を支配する神経であり、その神経の安定は多汗という体の異常の改善につながります。
多汗症の原因は様々ですから、運動が劇的な改善をもたらすとはいえません。しかし、運動不足のかたは多汗症だけでなくきっと体によい作用がありますので、すこし動いてみてはいかがでしょうか?